獣医疫学会について

沿革  平成9年4月4日設立


会長  杉浦勝明 

ご挨拶
 私は2014年3月28日に開催された定時総会において、山本茂貴前会長の後任として会長に選出されました。会長就任にあたりご挨拶申し上げます.前身の獣医統計利用研究会の創立から数えて40年、設立から18年になるこの学会の歴史と,それを作り上げてこられた歴代会長をはじめ学会会員の皆様のご努力の重みを強く感じ、身が引き締まる思いです。
 学会が設立されて以降、獣医疫学の重要性は家畜衛生・公衆衛生をはじめとする様々な分野で認められつつあります。大学においても獣医学教育のコアカリキュラムの1科目として採用され、必修科目として定着し、大学における獣医疫学教育のレベルは着実に改善されています。しかしながら、新興人獣感染症の発生などに伴い、その問題の解決のために獣医疫学の貢献に期待が益々高まっている中で、疫学教育・研究に従事する者は依然十分でなく,社会の要請に必ずしも応えている状況にはありません。
ここ数年は,他の学会と同様、獣医疫学会の会員数は減少傾向にあり、いよいよ学会の実質的な飛躍が模索される段階に入っています。言うまでもなく本学会の目的は,獣医疫学分野の情報交換・交流を通じた、若手研究者の育成を始めとする広い意味での研究・教育普及活動の推進によって、最終的には社会の要請に応えることです。
獣医疫学会には多彩な人材が会員として集まっています。疫学研究を積極的に推進する官学の研究者と疫学を道具として利用する行政機関・各種企業所属の会員が,学会という場での交流を通じ、相互作用により社会の要請に応えることが期待されるわけですが、今までのところ、学会は研究者の成果発表の場を提供することで,最低限の機能を果たすことにとどまり,その成果が社会に十分有効に活かされていないのが現状ではないでしょうか。
私は、獣医疫学会の存在意義を意識し,機関誌としての「獣医疫学雑誌」の内容とともに、シンポジウム、講演会、研究発表会の開催頻度、内容を充実させていきたいと考えています。また、獣医疫学会のホ-ムペ-ジを充実させ、情報提供・会員相互間の情報交換を推進していきたいと考えています。さらに、タイや韓国などでの獣医疫学会の設立など近隣諸国での獣医疫学分野の研究活動が活発化する中で、獣医疫学会の国際的な交流も進めていきたいと考えています。
 学会の運営に関しては,定時総会において今までの副会長1名体制から2名体制となり、家畜衛生分野から筒井副会長、公衆衛生分野から井上副会長が選任されました。また、総会の翌日開催された役員会においては、各理事・幹事の担当が決定され、学術集会、雑誌制作、組織強化、国際交流、教育・研究の各分野の活動を強化していくことを確認しました。
新体制の下、獣医疫学会の発展に努めてまいる所存ですので、会員各位の学会活動に対するご理解とご支援を宜しくお願い申し上げます。

獣医疫学会の目的と活動

 獣医疫学会は獣医学とその関連領域における獣医疫学の研究・教育の進展と普及を目的として次の活動を行います。
(1)機関誌として原著学術雑誌「獣医疫学雑誌」(当面年2回)を発行し、会員の獣医疫 学に対する調査・研究成果の発表の場を提供いたします。また、獣医疫学に関す る手法等の解説や実践活動についての会員間の学術交流、提言等の場としても 活用します。
(2)シンポジウム、講演会、研究発表会を年1回以上開催します。
(3)情報通信における獣医疫学会のホ-ムペ-ジを開設し、会員相互間の情報交換を 行うとともに、機関誌文献、疫学情報のデ-タベ-ス化を推進します。
(4)海外の獣医疫学関係の学会、集会および研究者等とも積極的な交流を図ります。
(5)その他、会員の要望に応じた疫学勉強会、統計・情報処理講習会、デ-タ解析相談なども随時行います。